予定の組み直しを学ぶ協会の研修

ACTIVITY

全日本執事協会の活動内容

全日本執事協会の活動とは、人を育てること、定めた物差しで認めること、そして求められた先へ送り出すこと、そして執事文化を広く伝えることです。ここでは、協会が実際に何をしている団体なのかを分野ごとに整理し、外からは見えにくい部分も含めてお伝えします。

執事の育成

日本執事アカデミーを通じて、執事を志す方が体系立てて学べる場を用意しています。講義と実技を往復する形で段階的に身につけます。

所作は自分では誤りに気づけないため、独学では限界があります。現場を知る執事が直接指導する形を保っているのは、そのためです。基礎から国際的な応対まで、段階を追って学べる構成にしています。

日程と内容は学校側へ

学びの内容や日程については、日本の執事学校である公式サイトでご確認いただけます。

教室と試験と現場が一致する

受講生の側から見ると、協会が学校を持っていることの利点は、教わった型がそのまま試験で問われ、試験で認められた型がそのまま現場で求められる点にあります。外の学校で学んで協会の審査を受ける形だと、この三つはどうしても少しずつずれます。

会議卓で受講者に手順を示す執事

認定と基準の運用

協会は独自の認定制度を設け、実技を伴う審査を経て段階的に認定します。日本に執事の国家資格がないため、基準は協会が定めています。

知識だけでは実務の質は保証できません。審査に実技を含めているのはそのためです。認定は到達点ではなく、その後の研鑽を前提とした位置づけにしています。

段階と考え方は認定のページへ

認定の段階と審査の考え方は、認定制度のページで詳しくお伝えしています。

アソシエイト

紅茶と食卓の給仕、来客の迎え方、立ち方と礼。数時間の依頼を一人で担える段です。

プロフェッショナル

ワインの給仕、催しの運営、家政の記録。一日から一週間の依頼を任せられる段です。

マスター

使用人を束ね、危機に判断し、家全体の運営を設計する段。講師や常駐の執事はここから出ます。
ボードの前で研修を進める執事

執事の手配

執事を必要とする場へ、基準を満たした執事をお届けしています。実際の手配はTHE BUTLERが担っています。

育てて認定しても、働く場がなければ職能は続きません。個人の住まい、企業の応対、催事や式典など、必要とされる場面に応じて執事をお届けしています。関わり方は短時間から常駐まで選べる形にしています。

申し込みの窓口

お申し込みの条件や進め方は、THE BUTLER 側の案内をご確認ください。

担当を替えない

お届けする際に私どもが最も気を配るのは、同じ執事が続けて伺えるようにすることです。人が毎回替われば、家の決まりごとを最初から説明し直していただくことになります。受け持ちは動かさず、どうしても交代が要る折には、前の者から次の者へ申し継ぎを済ませたうえで伺います。

記録の引き継ぎを行う執事たち

執事文化を伝える活動

取材への協力、メディアでの発信、講演や研修を通じて、執事という職能の実像を伝えています。露出そのものが目的ではありません。

創作の中の執事像と、実際の仕事には隔たりがあります。その隔たりを埋めなければ、依頼という選択肢が生まれません。テレビ・雑誌・ウェブ媒体への出演も、講演も、この目的のために行っています。

取材と講演の窓口

取材や講演のご相談は、お問い合わせページより承っています。

実在を疑われる段階だからこそ

講演でよく受ける質問は、執事は本当にいるのか、というものです。物語の職業だと思われている証拠で、私はその質問を歓迎しています。実在を疑われている段階でこそ、実際の一日を具体的に話す意味があります。

窓辺の席で向かい合って話す二人

協会は怪しい団体ではないのか

一般社団法人として運営し、基準を明文化して公開しています。所属する執事の名簿も公開しており、誰がどの基準で認められているかを確認できます。

執事という職業自体が身近でないため、実在するのか、信頼できるのかという疑問を持たれることは自然だと考えています。実際に「評判」や「怪しい」といった言葉で調べられていることも把握しています。避けずにお答えします。

法人として、基準を公開して

協会は一般社団法人として運営されており、執事に求める基準を守秘・規律・品格として明文化しています。認定は実技審査を伴い、所属する執事は名簿として公開しています。誰が担うのかを見て選べる状態にしているのは、判断材料を持っていただくためです。

答えられることは答える

そのうえで、ご不明な点があればお問い合わせください。答えられることは答えます。判断していただくために必要な情報を出すことが、信頼を得る唯一の方法だと考えています。

灯りを落とした会場で歓談する参加者たち

研修は教室の外で行う

法人研修は出張が基本です。実際の受付、実際の動線の中でなければ、教室で覚えた型は会社の廊下で崩れます。

法人向けの研修を教室に集めて行わないのは、業種ごとに動線が違うからです。ホテル、医院、百貨店、不動産、飲食。来客がどの扉から入り、どこで立ち止まり、誰に最初に声をかけるかは、業種どころか建物ごとに違います。協会は業種別の型を用意し、そこから各社の現場に合わせて組み替えます。

半年後に見に行く

効いたかどうかを、その日に配る用紙の点数では判断しません。季節を二つほど置いてから同じ建物へ伺い、当時の動きが残っているかを自分の目で見ます。その日限り整って見えるのは、身体に入っていない証拠です。残っていなければ、教え方を組み直して出直します。

玄関口の動きが変わる

手応えがはっきり出るのは、玄関口を任されている方の動きです。研修の前は椅子に掛けたまま用件を伺っていた方が、あとになると、扉が開いた音で腰を上げ、机の陰から出て迎えるようになります。

卓上に器を並べて手順を確かめる三人の執事

発信は露出のためではない

取材や講演を受けるのは、創作の中の執事像と実際の仕事の隔たりを埋めるためです。数を追ってはいません。

執事という職業は、物語の中でよく知られている一方で、実際の仕事はほとんど知られていません。この隔たりがあるかぎり、執事を頼むという選択肢は生まれません。取材に応じ、講演に立つのは、その隔たりを一つずつ埋めるためです。

受けない企画もある

ですから、どの依頼も受けるわけではありません。執事を珍しいものとして扱う企画や、所作を見世物にする構成はお断りしています。断ったほうが露出は減りますが、誤った像を広げるくらいなら出ないほうがよい。

書かれたものは残る

書籍や教科書という形で残す仕事も同じ考えです。放送はその日で消えますが、書かれたものは残り、あとから確かめられます。二〇二六年に頭取が監修した執事の作法と教養の書籍が刊行されたのも、この一環です。

会員の集まりで何をしているのか

段で席を分けません。マスターの執事と入ったばかりの者が同じ卓に着くこと自体が、協会の教材になります。

名簿には、段を得た執事のほかに、この文化を支えたいという方々のお名前も並んでいます。集まりの席で私が心がけているのは、認定の段で席を分けないことです。この仕事は紙からではなく、隣に掛けた者の手つきから移ります。ですから段の異なる者が同じ卓を囲む時間それ自体に値打ちがあります。

雇う側も同じ名簿に

賛助の会員の中には、執事を雇う予定のない方も、執事を雇う側の方もいらっしゃいます。頼む人と頼まれる人が一つの名簿に並んでいることが、条文を一方の都合だけで書かせない歯止めになっています。

雑談に出てくること

集まりで出た話は、条文の見直しの材料になります。現場の困りごとは報告書にも書かれますが、書きにくいことほど、卓についた雑談のほうに出てきます。

椅子の並ぶ、灯りを落とした研修室

よくあるご質問

全日本執事協会は何をしている団体ですか。

執事の育成、基準にもとづく認定、必要とされる場への手配、そして執事文化を伝える活動を行っています。四つが揃って職能が継続します。

協会は信頼できる団体ですか。

一般社団法人として運営し、守秘・規律・品格という基準を明文化しています。認定は実技審査を伴い、所属する執事は名簿として公開しています。

執事を頼みたい場合はどこへ相談しますか。

実際の差配はTHE BUTLERが受け持っています。お申し込みの条件と進め方は、そちらの案内をご覧ください。

法人研修は教室で受けるのですか。

出張が基本です。実際の受付と動線の中でなければ、教室で覚えた型は会社の廊下で崩れます。半年後に再訪して定着を確かめます。

取材はすべて受けているのですか。

受けていません。執事を珍しいものとして扱う企画や、所作を見世物にする構成はお断りしています。

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