テーブルマナーとは、同席する人が心地よく過ごせるようにするための共通の作法です。格式を守るための決まりごとではなく、互いに気を遣わせないための取り決めだと考えると理解しやすくなります。ここでは執事が現場で用いている食卓の基本を、覚える作法ではなく意味のわかる作法としてお伝えします。
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テーブルマナーは何のためにあるのか
マナーが乱れると、周囲は「指摘すべきか」「合わせるべきか」と考え始めます。その時点で食事の時間ではなくなってしまいます。作法を守るのは自分を良く見せるためではなく、場を静かに保つためです。
したがって、相手が作法に不慣れな場合に指摘するのは本末転倒です。執事は決して訂正しません。合わせて、気づかせないようにします。
ナプキンはどう扱うのか
折り目を手前にして膝に置くのは、口元を拭くときに内側を使い、汚れを外から見えなくするためです。理由がわかれば、置き方も自然に身につきます。
食後にきれいにたたみ直す必要はありません。整いすぎていると「料理が口に合わなかった」という合図に取られる文化もあるため、軽くたたむ程度にとどめます。
カトラリーはどの順で使うのか
配置は装飾ではなく案内です。外側から使えば、次に何が出てくるかを気にする必要がありません。途中で迷ったら、外側から数えれば必ず正解にたどり着きます。
落としてしまった場合は、自分で拾わずに知らせます。給仕が新しいものを用意します。慌てて拾う動きのほうが、場を乱してしまいます。

食事中と食べ終わりの合図
八の字に開いて置けば「まだ続けます」、柄を右下に揃えれば「下げてください」という意味です。言葉で伝えなくても済むように、形で示す仕組みになっています。
この合図を知っていると、給仕が皿を下げるかどうか迷わずに済みます。相手の判断を減らすという点で、これもマナーの一部です。
姿勢と会話の間合い
細かな規則を覚えるより、姿勢を整えるほうが印象を左右します。背筋を伸ばし、皿に顔を近づけすぎない。これだけで落ち着いて見えます。
会話は、相手が食べ物を口に運んだ直後を避けます。返事ができない瞬間に話しかけると、相手は急いで飲み込むことになります。間合いへの配慮も作法のうちです。
困ったときの原則
作法は地域や店によっても差があります。すべてを覚えることはできませんし、その必要もありません。主催者に合わせるという原則さえ持っていれば、たいていの場面は乗り切れます。
洋食と和食それぞれの具体的な作法は、別のページで詳しくお伝えしています。
よくあるご質問
テーブルマナーはなぜ必要ですか。
同席者に余計な気を遣わせないためです。全員が同じ作法を共有していれば、誰も他人の動きを気にせず食事に集中できます。
カトラリーはどれから使いますか。
外側から順に使います。料理が出る順序に合わせて外から内へ並んでいるため、迷ったら外側から数えれば正解にたどり着きます。
食べ終わったことはどう伝えますか。
ナイフとフォークを揃えて皿の右下に置きます。食事中は八の字に開いて置くと「まだ続けます」という合図になります。
作法がわからないときはどうすればよいですか。
主催者の動きに一拍遅れて合わせます。作法は地域や店によって差があるため、すべてを覚える必要はありません。
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