執事見習い体験は、Queen's Butlerの館で、モーニングコートを一式まとい、執事の立ち方とお辞儀、紅茶を淹れる手つき、銀器の扱い、給仕に3時間かけて触れる体験です。執事が一人付き添い、着替えから記念撮影、記念品のお渡しまでを案内します。装いを着ることと、相手のために立つことを一つの時間として受け取っていただく——執事を育てる側から、この体験の中身を書きます。
何を体験するのか
装い、姿勢、お辞儀、紅茶、銀器、給仕、撮影。執事の所作の七つの項目に、執事の隣で触れます。事前に準備しておくことはありません。
普段の服で来ていただいて構いません。執事が一礼して迎え、荷物を預かり、ワードローブへ案内します。衣装を着ける順番も、白手袋を整える場面も、執事が一つずつ声を掛けます。鏡で身体の線を確かめ、立つ位置、歩幅、控える距離に触れ、相手へ向き直る動き、お辞儀の角度と間、トレイやグラスを運ぶ手つきを確かめます。ティーポット、三段のスタンド、白手袋で持つ銀器を通じて、手元が静まる感覚を味わっていただきます。
一人でも、二人以上でも
一人なら、自分の立ち姿と手元を落ち着いて確かめられます。二人以上なら、互いに扉を開け、紅茶を差し出す場面を見届けることで、迎える側と迎えられる側の視線の違いが分かります。うまく見せることを急ぐ必要はありません。執事は手の位置や歩く向きを短く伝え、できた動きはその場で仕上げます。最後の撮影のとき、最初の一礼とは別の立ち姿になっていることに、ご自身で気づかれるはずです。

モーニングコート一式は館で用意する
コート、ベスト、シャツ、タイ、白手袋、靴まで揃えます。サイズと種類に限りがあるため、予約前に身長、体型、靴のサイズを伺います。
一式というのは、コートにベスト、シャツ、タイ、白手袋、靴まで含めた装いです。ボタンの一つずつ、ベストの見え方、襟元、手袋の収まりを執事が順に見て、正面の線だけでなく横から見た線まで調えます。ここで身に着けるのは、協会が監修した執事の昼の装いです。黒のモーニングコート、白いシャツ、黒無地の長いネクタイ、グレーのベスト、黒とグレーの縞のズボン。
サイズは予約前に伺う
サイズと種類には限りがあります。予約の前に、身長、体型、靴のサイズを伝えてください。目安として身長は男性160〜185cm、女性150〜160cm、靴は24.0〜27.5cm。範囲外でも相談に応じます。女性向けの小さい衣装もありますので、性別を問わず申し込めます。燕尾服への変更を希望する場合も、予約時に相談してください。

3時間はこう進む
迎えとサイズ確認、着替え、姿勢と歩き方、お辞儀と給仕、紅茶と銀器、記念撮影、記念品のお渡し。執事が一人、最初から最後まで付き添います。
扉を開けて執事が迎え、体験の希望と衣装のサイズを確かめます。ワードローブで、執事と一緒にコート、ベスト、シャツ、タイ、白手袋、靴の順に身に着けます。鏡で身体の線を確かめてから、立つ位置、歩幅、控える距離へ。相手へ向き直る動き、お辞儀の角度と間、トレイやグラスを運ぶ手つきを確かめ、ティーポットと三段スタンド、銀器を白手袋で扱います。
記念撮影と記念品
館内での記念撮影は3時間に含まれています。モーニングコートを整えた姿を、館内で執事が撮影します。最後に記念品をお渡しして、体験は終わります。食事は出ませんが、飲み物や食べ物は持ち込めます。2名以上ならペアや家族のプランがあり、衣装の種類とサイズを確認して案内します。一日6時間、3回通うプランもあります。
装う
立つ
仕える

所作とは、相手が心地よく動けるよう先に整えること
形を揃えることではなく、相手が次にどう動くかを見て、扉も椅子も茶器も、自分の立つ位置も、静かに調えておくふるまいです。なぜその位置に立つのかを、執事が言葉にします。
紅茶を差し出すなら、相手の手がどこへ伸びるかを見て器の向きを決める。扉を開くなら、通り道を空けてから一礼する。手順だけでなく、なぜその位置に立つのかを執事が言葉にするので、自分の動きと相手からの見え方を結びつけて確かめられます。これは、日本執事アカデミーで本科の学生に教えていることの、いちばん最初の入口でもあります。
三時間で執事にはなれない
3時間で執事になれるわけではありません。けれど、装いを着て相手のために立ってみると、執事が現場で何を見ているのかが分かります。THE BUTLERの執事を家に迎える前に、あるいは執事を目指すかどうか迷っているときに、この体験は役に立つと私は思っています。

申し込みの前に
身長、体型、靴のサイズ、希望の日時、人数を伝えてください。執事が衣装と日程を確かめて案内します。料金とプランは公式サイトへ。
料金、八つのプラン、ペアと家族のプランの条件は、Queen's Butlerの公式サイトの執事見習い体験のページに掲げています。ここでは体験の中身を書くにとどめました。特別な持ち物はありません。衣装一式は館で用意します。
男女どちらでも申し込める
スタジオと同じく、この体験は男女どちらでも申し込めます。館の扉を開けて一礼し、普段の服からモーニングコートへ変わる支度を執事がつなぎます。一つのボタンを留めるところから、執事は始まります。

装いを着ると、姿勢が先に変わる
教えるより先に、服が背筋を伸ばします。三時間のうち最初の変化は、たいてい着替えたあとの立ち姿に現れます。
モーニングコートを一式まとっていただくのは、格好のためだけではありません。前ボタンを留め、襟を整え、手袋をはめると、ほとんどの方が何も言われないうちに背筋を伸ばされます。装いが姿勢を決めるというのは、体験していただくといちばん早く分かります。
袖丈と裾を直す
着替えの段階で、執事は袖丈と裾の長さを直します。寸法が合っていないと、どれだけ姿勢を正しても落ち着いて見えません。ここに時間をかけるのは、そのあとの二時間半の見え方が変わるからです。
手袋は最後にはめる
手袋は最後にはめます。器に触れる直前にはめるのが館の順序で、これも理由があります。手袋をはめた瞬間から、手は自分のためではなく品物のために動く。切り替えを身体で覚えていただく仕掛けです。

三時間で覚えて帰る一つのこと
所作の数ではありません。相手が次にどう動くかを見てから自分が動く、という順序を一つ持ち帰っていただきます。
三時間で執事になれるとは申し上げません。七つの項目に触れていただきますが、身につくのは一つで十分だと考えています。その一つが、相手を見てから動くという順序です。
見ているのは角度ではない
お辞儀の稽古のとき、多くの方は角度を気にされます。私どもが見ているのは角度ではなく、頭を下げる前に相手の位置を確かめたかどうかです。相手がまだこちらを見ていないうちに下げれば、その礼は誰にも届きません。
館を出てからも使える
この順序は、館を出てからも使えます。家族に湯呑みを出すとき、職場で書類を渡すとき。相手の手がどこにあるかを見てから置く。それだけで、受け取る側の心地は変わります。所作を持ち帰るというのは、そういうことです。
よくあるご質問
初めてでも大丈夫ですか。
はい。執事が来館から退館まで付き添い、衣装と所作を順に案内します。事前にできるようにしておくことはありません。
女性でも申し込めますか。
はい。性別を問わず申し込めます。女性向けの小さい衣装もあるので、身長、体型、靴のサイズを事前に伝えてください。
持ち物はありますか。
衣装一式は館で用意するので、特別な持ち物はありません。申し込み時に身長、体型、靴のサイズを伺います。
写真は撮ってもらえますか。
はい。モーニングコートを整えた姿を館内で執事が撮影します。記念撮影は3時間の体験に含まれています。
料金はどこで分かりますか。
Queen's Butlerの公式サイトの執事見習い体験のページに、プランと料金があります。本ページからは公式サイトへ移動できます。
三時間で執事になれますか。
なれません。七つの項目に触れていただきますが、持ち帰っていただきたいのは、相手を見てから動くという順序が一つです。
関連ページ
執事見習い体験のお申し込み
身長、体型、靴のサイズ、希望の日時、人数を公式サイトのフォームからお知らせください。
Queen's Butlerの公式サイトへ