正餐の間で紅茶を供する女性の執事(実写)

THE SALON

執事サロンで過ごす時間

執事サロンは、Queen's Butlerの館を一組で貸し切り、女性のお客様が館の主として執事に仕えられて過ごす時間です。頼まれる前に整える執事の仕事を、頼む側ではなく迎えられる側から知っていただく入口として、私はこのサロンを位置づけています。ここでは、サロンで何が起き、執事が何を見ているのかを、館の執事の作法を預かる頭取の立場から書きます。

サロンとは、どういう時間なのか

お台場の館を一組で貸し切り、滞在の間ずっと執事が館内に控えて仕える、女性のための完全予約制の時間です。二時間から六時間、一人から六人まで。

執事サロンを一言で説明するなら、「執事がいる館で、女王として過ごす数時間」です。ご予約の時間はほかのお客様と分け合いません。館にいるのは、その組のお客様と、その組のために館を整えた執事だけです。卓上に置かれた銀のベル、椅子を引く手つき、紅茶を注ぐ間合い、灯りを落とす頃合い。口にされない希望を、執事は表情と歩調で読みます。

女性のお客様のみ、一組だけ

利用できるのは女性のお客様のみで、男性は付き添いであっても入館できません。これは館の性質を守るための規則で、例外は設けていません。一人でも、二人でも、最大六名までのお仲間でも構いません。人数によって執事の見るものが変わります。一人なら静けさを損なわない距離を、二人なら会話の間を、複数なら席と荷物の動線を。

正餐の間で、三段の菓子皿を前にした主に給仕する執事

その日、どう過ごすかは決めておかなくていい

午後の紅茶、正餐の間の食卓、暖炉のソファでの読書、シアター、執事の心づかい、執事との外出。過ごし方は館に来てから選べます。

予約のときに全部を決める必要はありません。館の灯りと調度を見てから、暖炉の間へ進むか、書斎の革椅子に腰を落ち着けるかを選んでいただけます。午後の紅茶なら、執事がカップを整え、銀のポットから注ぐ所作とともに静かな時間を過ごせます。飲食物の持ち込みはできますが、館から食事は出しません。食卓を使う場合は、執事が椅子を引き、銀器の使い方やナプキンの置き場所を、必要になった場面でそっと教えます。

暖炉の間と、120インチの画面

暖炉の間には120インチのスクリーンがあり、執事がシャンデリアの灯りを落とせば、そこは小さな映画館になります。書斎の革椅子、暖炉のソファ、19世紀フランスの寝台では、執事がひざ掛けや灯りを整え、読書や会話を邪魔しない距離に控えます。ヘッドケアや肩まわりのお世話、フットケア、朗読、話し相手といった執事の心づかいは、対応できる執事が限られるため、予約時にご希望をお知らせください。四時間以上の利用なら、館から臨海副都心の界隈へ執事がお供する過ごし方もあります。

暖炉の前のソファで本を開くご主人さま

執事は、どこまで近くにいるのか

呼べば届く距離に控え、呼ばれるまでは邪魔をしません。控えるとは一人にすることではなく、必要なときに届く距離を保ちながら時間を邪魔しないことです。

執事サロンで最初に執事が伝えるのは、どうやって呼べばよいか、です。銀のベルが置かれた場面ではベルを、別の部屋で進む場面では声を掛けていただくことを合図にします。そばにいてほしいときは近くへ、視線を外してほしいときは扉の外へ。読書や手紙、親しい人との会話、撮影前の支度には、それぞれ違う静けさがあり、執事はその違いに合わせて距離を選びます。

男女の執事から選べる

館には男性の執事も女性の執事もいます。性別や年代の希望は予約時に相談できます。担当できる執事と日程を確かめて、プライバシーと安全の両方を守れる配置で迎えます。同じ執事をもう一度、と思われたら、専属としてお選びいただく「バディ」という仕組みもあります。好みの紅茶、会話の間、館で落ち着く場所を少しずつ知り、次の来館を前回の続きとして迎える関係です。

正餐の間でテーブルマナーを案内する執事(実写)

来館からお見送りまでの流れ

希望を伺い、扉で迎え、最初の一杯を整え、部屋を行き来し、銀のベルで呼ぶ。最後は扉の外まで見送ります。

ご予約の時刻には、執事が扉の内側でお待ちしています。一礼してお名前を確かめ、上着と荷物を預かり、その日のために整えた館へ案内します。初めての方にも、次に何をすればよいかを執事が静かに伝えますので、作法をあらかじめ知っておく必要はありません。最初の一杯を整えながら、その日の順序を短く相談し、あとは正餐の間、書斎、暖炉の間、寝室を、気分と時間に合わせて行き来していただきます。

呼び鈴と、お見送りまで

執事が控えに下がったときは、卓上の銀のベルで呼んでください。お帰りの時刻が近づけば、執事が荷物を揃え、上着をお返しし、扉の外までお見送りします。最初の一礼から最後の一礼までを一つの時間として味わっていただくのが、このサロンの設計です。服装に決まりはありません。記念撮影をする日はお気に入りの装いを、静かに過ごす日はくつろげる装いをどうぞ。

お迎え

執事が扉の内側でお待ちし、一礼して上着と荷物をお預かりします。最初の一杯を整えながら、その日の順序を短く相談します。

館の時間

正餐の間、書斎、暖炉の間、寝室を、気分と時間に合わせて行き来していただきます。執事は控えの間でお呼びを待ちます。

お見送り

荷物を揃え、上着をお返しし、扉の外までお見送りします。最初の一礼から最後の一礼までが一つの時間です。
屋上から望むお台場の夜景(実写)

私がサロンを大切にする理由

執事の仕事は、説明するより仕えられてみるほうが早く伝わるからです。サロンは、執事文化を「迎えられる側」から知る入口です。

THE BUTLERで執事をご家庭や法人に送り出していると、執事という職能がどれほど知られていないかを痛感します。頼み方が分からない。何を頼んでよいか分からない。だから最初の一歩が踏み出せない。執事サロンは、その最初の一歩を「仕えられる側」から踏み出していただくための場所です。一度仕えられてみれば、執事が何を見て、何を先回りしているかが身体で分かります。

料金と予約は公式サイトへ

料金、時間枠、人数の加算、深夜の滞在といった条件は、Queen's Butlerの公式サイトの執事サロンのページに掲げています。ここでは条件を並べるより、サロンという時間の中身をお伝えしました。予約と詳しい案内は公式サイトへどうぞ。

飾り棚の前で、茶器を選ぶご主人さまに付き添う執事

執事が控えの間で何をしているか

湯を落とし、器を温め、卓で何が尽きかけているかを耳で量っています。姿が見えない間も、注意は切れていません。

控えに下がった執事が休んでいると思われることがありますが、そうではありません。次の一杯にかかる湯を落とし、器を温め、卓の上でそろそろ尽きるものはどれかを、耳だけで見当をつけています。碗が受け皿に触れる音、椅子の擦れる音、言葉の途切れる長さ。扉一枚を隔てていても、室内がどこまで進んだかは見当がつきます。

呼ばれる前に戻る

最も気を配るのは、呼ばれる前に戻るべき場面を見落とさないことです。お一人で来られた方が本を閉じたとき、話し込んでいた方々の声が静かになったとき。呼び鈴が鳴る前に扉が開くと、多くの方が少し驚かれます。その驚きが心地よいものであるように、戻る早さを加減します。

間合いは一言で決まる

ご到着のときに「どのくらい話しかけてほしいか」を一言いただけると、その日の間合いが決まります。言葉を交わしたい日には話し相手として、そっとしておいてほしい日には気配だけを残して。あらかじめ決めずにお越しになって結構ですし、途中で変えていただいても一向に構いません。

長い食卓に茶の支度を運ぶ執事

一人で来られる方がいちばん多い

意外に思われますが、お一人でのご予約が最も多くあります。誰にも気を遣わない数時間を求めて来られます。

ご予約の内訳で最も多いのは、お一人でのご来館です。友人と、あるいは家族と、という組み合わせよりも多い。理由を伺うと、たいてい同じ答えが返ってきます。誰にも気を遣わずに過ごせる場所が、思いのほか少ないのだと。

会話を作りにいかない

お一人の日の館は、静かです。執事は会話を作りにいきません。紅茶が減れば注ぎ、寒ければひざ掛けを、暗くなれば灯りを足す。それだけを繰り返します。何時間も一言も交わさずに過ごされる方もいて、それでよいのだと私どもは考えています。

炉のそばへ移られる

いちばん長く腰を落ち着けられるのは、炉のある部屋です。ご予約の折には正餐の間をとお申し出になる方が多いのですが、刻が進むにつれて、どなたも火のそばへ寄っていかれます。思い描いた場所と、身体が落ち着く場所は、しばしば別です。

よくあるご質問

一人でも利用できますか。

はい。一人の静けさを損なわないよう、執事は会話の量と控える距離を伺い、読書や紅茶の時間を邪魔しないように整えます。

男性の同伴は可能ですか。

執事サロンは女性のお客様のみで、男性は付き添いであっても入館できません。男女ともに使える入口は、スタジオと執事見習い体験です。

食事は出ますか。

館から食事は出しませんが、飲食物の持ち込みはできます。食卓を使う場合は、持ち込む内容を予約時に伝えてください。

女性の執事を希望できますか。

できます。男性・女性、年代などの希望を予約時に伺い、当日の在籍状況を確かめて返事をします。

料金と予約はどこで確認できますか。

Queen's Butlerの公式サイトの執事サロンのページに、時間枠と料金、予約の流れが載っています。本ページからは公式サイトへ移動できます。

執事は控えているあいだ何をしていますか。

次の一杯にかかる湯を落とし、器を温め、何が尽きかけているかを耳で量っています。姿が見えない間も、注意は切れていません。

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時間枠、料金、空き状況の確認とご予約は、Queen's Butlerの公式サイトで承ります。

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