晩餐の支度を二人で打ち合わせるTHE BUTLERの執事

SERVICE

THE BUTLERのサービス思想

THE BUTLERとは、執事を必要とする場に、協会の基準を満たした執事をお届けする事業です。バトラーサービスという言葉はホテルや客船でも使われますが、THE BUTLERが担うのは、特定の依頼主に継続して仕える執事の手配です。ここでは、何を大切にし、どこまでを執事の務めと定めているのかをご説明します。

バトラーサービスとは何か

滞在や暮らしの場面で、要望に応じて手配や応対を行うサービスの総称です。施設付帯のものと、特定の相手に仕える執事の手配とでは性質が異なります。

ホテルやマンションで提供されるバトラーサービスは、その施設を利用する方に向けたもので、関係は滞在中に限られます。一方でTHE BUTLERが担うのは、依頼主に継続して仕える執事の手配です。好みや習慣を蓄積できるため、頼まれる前に整えることができます。

同じ言葉が使われていても中身が違うため、依頼を検討される際は、どちらの形を求めているのかを整理されることをお勧めします。

灯りを落とした室内で、盆に載せた飲み物を客に差し出す執事

何を大切にしているのか

執事を特別な存在ではなく、選択肢の一つにすることです。必要な場面で必要な分だけ頼める形を整えています。

従来、執事は限られた層のためのものと受け止められてきました。検討にすら至らない方が多かったのは、関わり方の選択肢が乏しかったためです。短時間のご利用から常駐まで段階を設けているのは、まず体験していただくためです。

価値は体験すれば伝わると考えています。ご利用の条件や具体的なご案内は、THE BUTLERの公式サイトに掲載しています。

明るい居間で、招いた客に飲み物を運ぶ執事

品質はどう保証されているのか

協会が育成と認定を担い、その基準を満たした執事のみが現場に立ちます。育てる側と届ける側が同じ基準を共有しています。

手配だけを行う事業であれば、質は担い手任せになります。THE BUTLERが協会の育成・認定と一続きになっているのは、基準を共有するためです。誰が来ても一定以上である状態は、この構造からしか生まれません。

執事名簿を公開しているのも同じ考え方です。プロフィールを見比べて選んでいただくことで、依頼主の納得感が高まると同時に、執事自身の研鑽も促されます。

同じ執事が続けて伺う

同じ執事が続けて伺えるようにしているのも、質のうちだと考えています。人が毎回替われば、家の決まりごとを最初から説明し直すことになり、依頼主の手間は増えるばかりです。担当を固定し、やむを得ず替わるときは前任から後任へ申し送りをしてから伺います。

応接間でお客様に紅茶を注ぐ執事

どこまでが執事の務めか

家と場の運営に関わることが務めです。専門資格を要する行為や、法令上ほかの職種が担うべきことは行いません。

執事は家の運営全体を担いますが、何でも引き受けるわけではありません。医療行為、法律事務、運送や宿泊の手配代行など、資格や登録を要する領域は担いません。境界を明示しておくことは、依頼主を守ることでもあります。

できないことを明確にしたうえで、できる範囲を最大限に整える。これがサービスの設計方針です。

引き受けます

家政の記録、食卓と来客、行事の支度、業者の出入り。家と場の運営に関わることは執事の務めです。

お断りします

医療行為、法律事務、宿や交通の予約代行。資格や登録を要する領域には、線を越えずに入りません。

間に立ちます

医師へ連絡が要る状況に気づいて道筋をつける、専門家との面談の席を整える。線の手前は執事の内側です。
住まいの廊下に置かれた、たたんだ布と盆

どんなときに頼めばよいのか

来客や催しなど複数の要素が同時に動く場面、あるいは日常の運営を任せたい場面です。何を頼むか決まっていない段階でも相談できます。

頼みたいことが具体的に決まっていれば、専門の職種に依頼するほうが確実な場合もあります。執事が向いているのは、整理しきれていない状態や、複数のことが同時に進む場面です。全体を見て順序を決める役割だからです。

実際の現場については、執事が働く現場のページでご紹介しています。

何も決まっていなくてよい

相談の段階で何も決まっていなくて構いません。むしろ、頼みたいことが一つに定まっているなら、その道の専門の方に頼まれたほうが早い場合もあります。私どもが伺いたいのは、いま何にお困りかではなく、一日のどこで手が足りなくなるか、という時間の話です。

暖炉のそばで、依頼主の話を書き留める執事

段階はどう選べばよいのか

迷われたら下の段から始めていただくのが確実です。段は担える幅を示すもので、上へ行くほど良いという順位ではありません。

五つの段は、時間の長さで分かれています。数時間だけの給仕、朝から晩までの一日、滞在や催しをまたぐ一週間、月ぎめで家の運営を見る形、そして住み込んで家全体を預かる形。初めての方の多くは、来客のある日の数時間から入られます。

下の段から始める

いきなり上の段を選ばれても、家の側に受け入れる下地がなければ執事は力を出せません。何をどこまで任せるかは、実際に一度そばで働いてもらってからでないと決めにくいものです。まず短い時間で試し、必要だと感じられたときに段を上げる。この順序を私どもはお勧めしています。

段は下げられる

段を下げることもできます。行事の多い時期だけ月ぎめにして、落ち着いたら来客の日だけに戻す。家の事情に合わせて上下できることが、段を五つに分けた理由です。

書斎の机で、経営者の予定を確かめる執事

ほかの職種と何が違うのか

家政婦や秘書やコンシェルジュとの違いは、担当の広さではなく、順序を決める役かどうかにあります。

よく比べられるのは家政婦、秘書、コンシェルジュの三つです。家政婦は家の中の作業を、秘書は仕事の予定と連絡を、コンシェルジュは施設を訪れた方の求めに応じます。いずれも受け持つ範囲がはっきりしていて、その中で確実に仕事をされます。

順序を決める役

執事が引き受けるのは、その手前にある部分です。今日は何を先にすべきか、誰に何を伝えるべきか、来客と家族の予定が重なったときどちらを立てるか。順序を決め、決めたことを各所へ渡していく役目です。ですから執事がいる家では、ほかの職種の方も動きやすくなります。

置き換える関係ではない

置き換える関係ではありません。すでに家政婦の方がいらっしゃるお宅に執事が入ることもあり、そのときは執事が段取りを組み、作業はこれまでどおり続けていただきます。

家政婦

家の中の作業を受け持ちます。範囲がはっきりしていて、その中で確実に仕事をされます。

秘書

仕事の予定と連絡を受け持ちます。勤め先の時間を整えるのが役目です。

執事

その手前で順序を決めます。何を先にするか、誰に何を伝えるかを決め、各所へ渡していきます。

どこまで頼めて、どこからが別の相手か

家と場の運営に関わることは引き受けます。資格や登録が要る行為は、境界を越えずにお断りします。

断る理由をもう少し具体的に書いておきます。たとえば体調を崩された方への処置は医療の領域で、薬を手渡す一動作であっても執事は行いません。契約書の内容についての助言も、法律の資格を持つ方の仕事です。宿や交通の予約を代わりに取ることも、登録を要する業なので引き受けません。

線の手前でできること

ただし、線の手前でできることは残っています。医師へ連絡が要る状況だと気づいて手配の道筋をつける、専門家との面談の場を整える、移動の当日に持ち物と時間を管理する。これらは執事の務めの内側です。

曖昧にしないことが守りになる

境界をはっきりさせることは、依頼主を守ることでもあります。できないことを曖昧にしたままの相手に家の内側を預けるのは、危うい取り引きです。

よくあるご質問

バトラーサービスとは何ですか。

滞在や暮らしの場面で要望に応じて手配や応対を行うサービスの総称です。施設付帯のものと、特定の相手に継続して仕える執事の手配とでは性質が異なります。

THE BUTLERはどんな事業ですか。

執事を必要とする場に、協会の基準を満たした執事をお届けする事業です。短時間のご利用から常駐まで、関わり方を選べる形にしています。

執事に頼めないことはありますか。

医療行為、法律事務、運送や宿泊の手配代行など、資格や登録を要する領域は担いません。どこから先は別の相手かをはっきりさせておくことが、結局はお客様を守ります。

段はあとから変えられますか。

変えられます。行事の多い時期だけ上げ、落ち着いたら戻すという使い方をされる方が多くいらっしゃいます。

家政婦や秘書とどう違いますか。

受け持つ範囲の広さではなく、順序を決める役かどうかが違います。執事が入ると、すでにいらっしゃる方も動きやすくなります。

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